Claude Code を導入し、対話・ファイル編集・差分の承認という基本サイクルで小さなタスクを完走できる
「あなたは指示する人。手を動かすのはAI。」
| このレベルで身につけること Anthropic社の Claude Code を自分のパソコンに導入し、「言葉で頼む → AIがコードを読み・書く → 差分を確認して承認する」という基本サイクルを体験する。AIコーディングの“本体験”を、ここで身につける。 学習の流れ:① 何ができるか知る → ② 導入する → ③ 基本サイクルを回す → ④ 便利な道具を知る → ⑤ 小さなタスクを完走する |
📌 前回の振り返り(Level 0):ブラウザのAIにHTMLを書かせ、保存して動かしました。今回は、ターミナルで動く本格的なAIコーディングツールを使います。コードを自分でコピペしなくても、AIが直接ファイルを読み書きしてくれます。
ツールは更新が速いです。 画面やコマンドが教材と少し違うときは、公式ドキュメント
code.claude.com/docsを正としてください。
Claude Code は、Anthropic社が提供する、ターミナル(黒い画面)で動くAIコーディングツールです。 言葉で頼むと、Claudeがあなたのプロジェクトのファイルを自分で読み、変更を提案し、コマンドも実行してくれます。
Level 0 のブラウザAIとの一番の違いは、コードのコピペが要らないこと。 「このバグを直して」と頼めば、Claudeが関係するファイルを探して読み、直し、確認まで進めてくれます。
| できることの例 | |
|---|---|
| 読む | 「このプロジェクトは何をするもの?」と聞くと、ファイルを読んで説明してくれる |
| 書く・直す | 「トップページにボタンを足して」で、該当ファイルを編集してくれる |
| 実行する | 「テストを実行して」で、コマンドを動かし結果を見てくれる |
Claude Code は主にターミナルで使いますが、VS Code や JetBrains などのエディタから使うこともできます。 まずはターミナルで、基本を身につけましょう。
| ポイント | Claude Code は「賢いが、勝手はしない相棒」。変更の前に必ず人へ確認を求める。だから安心して任せられる。 |
事前に必要なもの:ターミナル(Mac は「ターミナル」、Windows は「PowerShell」や WSL)。Anthropicのアカウント。
① インストールする(OSに合わせて、ターミナルに次を貼り付け)
# macOS / Linux / WSL
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
# Windows(PowerShell)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
Node.js を使う方法(
npm install -g @anthropic-ai/claude-code)もあります。詳しくは公式ドキュメントを参照。
② 起動する 作業したいフォルダに移動して、claude と打つだけ。
cd my-project # 作業したいフォルダへ移動
claude # Claude Code を起動
③ サインインする 初回は本人確認を求められます。次のどちらかで認証します(一度認証すれば次回からは不要)。
| 方法 | 向いている人 |
|---|---|
| Claudeのサブスクリプション(Pro / Max など)でログイン | 毎月決まった枠で使いたい人(おすすめ) |
| APIキー(Anthropic Console)で認証 | 使った分だけ支払いたい人・自動化用途 |
| ポイント | 起動は「フォルダに入って claude」だけ。Claude Code は“今いるフォルダ”を作業場所にする。 |
Claude Code の使い方は、たった一つのリズムの繰り返しです。
たとえば index.html を作ってほしいときは、こう打ちます。
「
index.htmlを作って。見出しに『ようこそ』、押すと『こんにちは!』と出るボタンを置いて。」
すると Claude は、これから作るコードを差分(diff)として見せ、「適用してよいか」を尋ねます。
あなたは中身を読み、問題なければ承認(多くの場合 y キーなど)します。
Shift+Tab を押すと、AIにどこまで任せるかのモードを切り替えられます。
| モード | ふるまい |
|---|---|
| 標準(既定) | ファイル変更やコマンド実行の前に、毎回たずねる(最も安全) |
| 自動承認 | 安全な編集などを確認なしで進める(速いが、目を離さない) |
| プランモード | 変更せず、先に「やることの計画」だけを立てる(確認してから実行したいとき) |
| ポイント | 慣れるまでは標準モードで。差分を読んで承認する、を必ず自分の手でやることが上達の近道。 |
スラッシュコマンド(/ で始まる命令)で、便利機能を呼び出せます。まず覚えるのはこの4つ。
| コマンド | はたらき |
|---|---|
/help | 使えるコマンド一覧を表示 |
/clear | 会話の履歴をリセット(別の作業に移るとき) |
/init | プロジェクトを読んで CLAUDE.md(後述)のたたき台を自動生成 |
/model | 使うモデル(Sonnet / Opus など)を切り替え |
CLAUDE.md は、プロジェクトの「お約束メモ」です。ビルド方法・流儀・注意点などを書いておくと、
Claude Code が毎回読んでくれるので、毎度説明せずに済みます。/init で土台を作れます。
やり直し:変更を戻したいときは
Escを2回、または/rewind。Gitを使っていればgitでも戻せます。 MCP(一言):Claude Code を GitHub やデータベースなど外部の道具とつなぐ拡張の仕組み。今は「そういう発展がある」とだけ知っておけば十分です。
| ポイント | 作業を切り替えるときは /clear。会話が長くなるとAIの精度が落ちるため、こまめにリセットすると賢さを保てる。 |
実際に、最初から最後まで一つ通してみましょう(例)。
cd で入って claude を起動。「
greeting.pyを作って。名前を入力すると『こんにちは、◯◯さん!』と表示するプログラムにして。作ったら実行して動作も見せて。」
python greeting.py)→ 承認すると実行し、結果を見せてくれる。「名前が空のときは『名無しさん』と表示するようにして。」
| ポイント | 一度に大きく頼まない。「作って動かす → 小さく直す」を繰り返すほど、思い通りに近づく。 |
| 差分を読まずに、ぜんぶ「承認」し続けてしまう 速さに慣れると、つい中身を見ずに y を連打しがちです。あるとき、頼んでいないファイルまで書き換えられていたのに気づかず、動かなくなった——という失敗はよくあります。自動承認モードのまま放置すると、これが起きやすくなります。学び:AIは速いが万能ではない。承認の前に差分を読む——この一手間が、事故を防ぐ最大の保険。慣れるまでは標準モードを使い、こまめに git で記録しておく。 |
claude → サインイン」の3ステップShift+Tab でモード切替)/help /clear /init /model と CLAUDE.md を押さえると一気に使いやすくなる次は 実務演習(exercises.md) で、学んだことを自分の言葉にしてみましょう。
教材を読んだら、必ず手を動かしてください。 読んで「わかったつもり」と、自分の手で動かした状態は、まったく違います。
以下のシナリオを読んで、空欄を自分の言葉で埋めてください。
シナリオ:これからClaude Codeを使い始める同僚に、「何をすれば使えるようになるの?」と聞かれました。 専門用語をできるだけ避け、3ステップで説明してください。 (自分の回答は、ページ下部の「このレベルの気づき」に書いて講師に送れます。)
【参考】こう言えたらOKの例
「① 公式の手順でインストールする(ターミナルにコマンドを1行貼るだけ)。② 作業したいフォルダに入って
claudeと打って起動する。③ 初回だけ、Claudeのアカウントかキーでサインインする。これだけ。あとは日本語で『◯◯して』って頼めば、ファイルを読んで直してくれるよ。」
ポイント:「インストール → フォルダで起動 → サインイン」の順序と、「フォルダ単位で動く」ことに触れていればOK。
Claude Code が次のような提案(差分や実行コマンド)を出してきました。 あなたなら 「そのまま承認」 か 「いったん止めて確認」 か、理由を一言添えて分類してください。
| Claudeの提案 | 承認/確認 | 理由 | |
|---|---|---|---|
| A | index.html に頼んだ通りボタンを1つ追加する差分 | ||
| B | 頼んでいない別フォルダの設定ファイルまで書き換える差分 | ||
| C | rm(ファイル削除)を含むコマンドの実行 | ||
| D | 「テストを実行する」コマンド(npm test)の実行 | ||
| E | パスワードらしき文字列をコードに直接書き込む差分 |
【答え合わせ】
| 判断 | 解説 | |
|---|---|---|
| A | そのまま承認 | 依頼通り・範囲も妥当。差分を読んで意図と合えばOK |
| B | いったん確認 | 頼んでいない範囲への変更。意図を確かめ、不要なら却下 |
| C | いったん確認 | 削除は取り返しがつかない。対象を必ず確認してから |
| D | そのまま承認(内容を見て) | テスト実行は通常安全。ただし何を動かすかは一度確認 |
| E | いったん確認(基本は却下) | 機密情報をコードに直書きしない。安全な渡し方に直す |
ポイント:判断軸は「①依頼の範囲内か ②取り返しがつくか ③機密に触れないか」。
実際に Claude Code を起動して、次のミニタスクを最後までやってみましょう。
お題:空のフォルダで Claude Code を起動し、 「数字を2つ受け取って合計を表示する小さなプログラムを作って、実行して動作を見せて」と頼む。 そのあと「マイナスの数にも対応して」と1回だけ改善を頼む。
| やってみて気づいたこと(差分の見え方・承認の操作・うまくいった/いかなかった点): |
**【参考】**ねらいは“完走の流れ”を体感することです。次の体験ができていれば十分です。
ポイント:完璧なコードを書くことが目的ではなく、「頼む → 読む → 承認 → 実行 → 直す」の往復を、自分の手で回せたかどうか。
演習が終わったら、チェックテスト(test.md) で理解度を確認しましょう。
このセクションは、自作LMSの AI評価エンジン(
exercise_answers.ai_score0〜100 /ai_feedback)に接続することを想定しています。 自己学習でも、自分の回答が次の観点を満たしているかを確認すると効果的です。
| 演習 | 採点の観点(合格の鍵・3点) |
|---|---|
| 演習1 | ①「インストール→フォルダで起動→サインイン」の3ステップ/②専門用語を避けている/③「フォルダ単位で動く」「日本語で頼める」に触れている |
| 演習2 | ①A〜Eの判定が妥当(A承認・B確認・C確認・D承認・E確認)/②理由が「依頼範囲・取り返し・機密」の観点に基づく/③無条件の承認をしていない |
| 演習3 | ①差分の提示を確認できた/②連打せず自分で承認した/③追加依頼で小さく直す往復を体験した |
あなたは「AIコーディング入門」の講師です。Level 1(Claude Code を使う)の演習回答を採点してください。
【レベルの狙い】Claude Code を導入し、対話・編集・差分承認の基本サイクルで小タスクを完走できる
【採点する演習】{{演習番号}}
【採点の観点】{{上表の該当する観点(3点)}}
【受講者の回答】{{answer_text}}
次のJSON形式だけで出力してください。励ます語り口で、専門用語は避けてください。
{
"score": 0〜100の整数,
"good": "良かった点(1〜2文)",
"improve": "もっと良くなる点(1〜2文)",
"one_tip": "次に試すと伸びる具体的な一歩(1文)"
}
全10問・8問以上正解で合格です。すべて選択してから採点してください。
Q1.Claude Code はどんなツールですか?
Q2.Level 0 のブラウザAIと比べた、Claude Code の大きな利点はどれですか?
Q3.Claude Code を起動する基本の手順として正しいものはどれですか?
Q4.初回起動時のサインイン方法として、教材で案内している組み合わせはどれですか?
Q5.Claude Code の「基本サイクル」を正しく並べたものはどれですか?
Q6.Claude Code が変更や実行をする前に「人に確認を求める」のはなぜ重要ですか?
Q7.承認モードのうち「変更を加えず、先にやることの計画だけを立てる」モードはどれですか?
Q8.スラッシュコマンド `/clear` のはたらきとして正しいものはどれですか?
Q9.`CLAUDE.md` の役割として最も適切なものはどれですか?
Q10.Level 1 で学んだ「最も大切な習慣」はどれですか?
感じたこと・気づいたこと・分からなかった点を一言どうぞ(任意)。送信すると講師に届きます。