TOMONIAI School
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Level 3 業務自動化の考え方

属人業務の中から自動化できる『型』を見つけ、業務フローを分解できる

  1. レッスン本文
  2. 実務演習
  3. チェックテスト

見つける ― 自動化できる仕事を見抜く

「自動化は、技術ではなく"分解"から始まる。」

このレベルで身につけること
現場の業務の中から「自動化に向いている仕事」を見つけ出し、それを"きっかけ→処理→結果"のフローに分解できるようになる。AIや道具を使う前の、最も大切な"設計の前段階"を身につける。

学習の流れ:① 教材を読む → ② 実務演習をやる → ③ チェックテストで確認

📌 前回の振り返り(Level 2):AIに意図通り指示する力(プロンプト)を身につけました。今回は視点をぐっと上げて、「そもそも、どの業務をAIや道具に任せるか」を見抜く力を養います。良い自動化は、技術ではなく"分解"から始まります。


Section 1 なぜ「自動化の前」が大事なのか

ツールより先に、業務を見る

よくある失敗:道具から入る

自動化でよくある失敗は、**「便利そうなツールを先に決めてしまう」**ことです。

ツールから入ると、「この道具で何ができるか」を探す発想になり、 本当に困っている業務とズレた自動化を作ってしまいます。

そこで、逆の順番で考えます。 まず業務を見て、困りごとを特定し、それから道具を選ぶ。

まず「型に分解する」

業務改善の最初の一歩は、属人業務を誰でも回せる「型」に分解することです。 誰がやっても同じ手順・同じ品質で進められる状態に整理することを「標準化」と呼びます。

実は、自動化の第一歩は、この"型に分解する"作業とまったく同じです。 業務をきれいに分解できれば、その一部をAIや道具に任せられるようになります。

ポイント自動化=「業務を型に分解し、そのうち機械でもできる部分を機械に任せること」。分解できない業務は自動化できない。

Section 2 自動化に向いている業務の見分け方

「3つの条件」でふるいにかける

すべての業務が自動化に向いているわけではありません。 次の 3つの条件に多く当てはまる業務ほど、自動化の効果が大きくなります。

条件内容
① 繰り返し毎日・毎週など、同じことが何度も発生する予約リマインドの送信、日次の売上集計
② 手順が決まっている「こう来たらこうする」がはっきりしている問い合わせの仕分け、定型メールの返信
③ 判断が単純人の高度な判断や責任を必要としない「5ヶ月利用なし」を抽出する、など機械的なルール

逆に、自動化に向かない業務

向かない業務理由
毎回まったく違う対応が必要な業務パターン化できない
高度な判断・交渉・謝罪が必要な業務人の責任と感情が関わる
法律・お金・医療の最終決定間違いが許されず、人が責任を負うべき
ポイント「繰り返し × 手順が決まっている × 判断が単純」の3つがそろう業務が、自動化の"金脈"。まずここを探す。

Section 3 業務を「トリガー・処理・アクション」に分解する

自動化の基本の型

自動化したい業務は、必ず次の3つの部品に分解できます。 これは Level 4 で学ぶ Make.com の考え方とそのままつながります。

部品意味問いかけ
トリガー(きっかけ)何が起きたら処理を始めるか「いつ・何をきっかけに動く?」
処理(加工・判断)途中でどんな加工・仕分けをするか「データをどう変える・選ぶ?」
アクション(結果)最終的に何をするか「最後に何を実行する?」

例:予約リマインドを分解する

「予約前日にリマインドを送る」業務を分解すると——

  • トリガー:毎朝9時になったら(時間がきっかけ)
  • 処理:明日予約のあるお客様をカレンダーから抽出し、AIで一人ずつ文面を作る
  • アクション:そのお客様のLINEにメッセージを送る

図にすると、左から右へ流れる1本の線になります。

図を描画中…

図:自動化は「きっかけ → 加工 → 結果」の1本の流れに分解できる。

このように3つに分けて書けると、もう自動化の設計図ができたも同然です。 あとはそれぞれを、どの道具にやらせるかを決めるだけ(Level 4で学びます)。

ポイントどんなに複雑そうな業務も「きっかけ → 加工 → 結果」の3つに必ず分けられる。まずこの形に書き出す。

Section 4 現場の困りごとを「数字」で捉える

効果を見える化する

ただ自動化するのではなく、「どれだけ人が楽になるか」を数字で示すことが大切です。 改善を提案するときも、「現状のままだと毎月どれだけ時間がかかっているか」を数字で可視化すると説得力が増します。 「なんとなく便利」ではなく、「月◯時間が浮く」と数字で語れることが信頼につながります。

削減効果のかんたんな計算式

作業1回の時間× 月の発生回数= 月あたりの削減時間

例:1回5分かかるリマインド送信が、月に200回発生している → 5分 × 200回 = 1,000分(約16.6時間)/月 を自動化で取り戻せる

「30時間を3時間に」の意味

業務自動化の効果は、たとえば 「毎月30時間かかっていた事務作業を、AIで3時間に。」 といった形で表現できます。

これは「30時間まるごと消える」のではなく、 人がやるべき確認・例外対応の3時間だけを残し、残り27時間の単純作業を自動化するという意味です。

ポイント自動化の価値は「時間」で語る。「便利になります」ではなく「月◯時間が空きます」と数字で示す。

Section 5 自動化の落とし穴と、人の役割

全部を任せない設計

よくある落とし穴

落とし穴対策
例外を考えていない「予約がない日」「データが空のとき」など、想定外の入力に備える
全部AIに判断させる事実・お金・送信先などは、データやルールで確定させる(Level 1の復習)
人の確認を外す重要な送信の前に、人が見るステップを残す
動かして終わり動き続けているか、間違っていないかを見守る運用が必要

「人が残る場所」を必ず設計する

良い自動化とは、人を完全に追い出すことではありません。 単純作業を機械に渡し、人は判断と例外対応に集中できるようにすることです。

これは業務改善の基本的な考え方です。 自動化しても、最後に「この内容で送って大丈夫か」を確かめるのは人の仕事として残します。

ポイント「全部自動」を目指さない。"単純は機械・判断は人"の線引きを設計するのが腕の見せどころ。

⚠️ よくある失敗

「例外」を考えずに作り、想定外の日に変な通知が飛ぶ
「毎朝、対象のお客様にLINEを送る」自動化を組んだものの、対象者がゼロの日のことを考えていませんでした。結果、空っぽの文面や「{名前}様」という未差し込みのメッセージが送信され、問い合わせが入ってしまいました。
学び:自動化は順調なときだけでなく、**「データが空のとき」「想定外の入力が来たとき」**にどう振る舞うかまで設計する。動かす前に「変なケースは起きないか?」と一呼吸おくことが大切。

このレベルのまとめ

  • 自動化は道具から入らない。まず業務を見て、型に分解する
  • 自動化の金脈は 「繰り返し × 手順が決まっている × 判断が単純」 の業務
  • どんな業務も トリガー(きっかけ)→ 処理(加工)→ アクション(結果) に分解できる
  • 効果は 時間(月◯時間削減) という数字で示す
  • 全部を任せず、単純は機械・判断は人の線引きを設計する

次は 実務演習(exercises.md) で、実際の業務を分解してみましょう。

実務演習

Level 3 実務演習

やってみる ― 業務を分解する目を養う

このレベルの演習は「手を動かす」より「考えて書き出す」のが中心です。 業務を見抜く設計力は、この"分解"の訓練で育ちます。


演習 1|自動化に向く業務を見分ける

次の5つの業務を、自動化に「向く」か「向かない」かで分類し、理由を一言添えてください。 (ヒント:繰り返し・手順が決まっている・判断が単純、の3条件)

業務向く/向かない理由
A毎朝、前日の予約数をスタッフに集計して共有する
Bクレームを言ってきたお客様に謝罪し、今後の対応を交渉する
C問い合わせメールを「予約・変更・その他」に仕分ける
D新しいサービスの方針を決める
E半年来店のない顧客リストを毎月抽出する
答えを見る

【答え合わせ】

分類解説
A向く毎日・手順固定・判断単純。3条件すべてに当てはまる
B向かない感情と責任が伴う交渉。人がやるべき
C向く手順が決まっており、仕分けはAIの得意分野
D向かない高度な専門判断と責任を要する
E向く毎月・ルールが明確(◯ヶ月経過)・判断単純

演習 2|業務を「トリガー・処理・アクション」に分解する

次の業務を、**トリガー(きっかけ)・処理(加工)・アクション(結果)**の3つに分解してください。

業務:「お問い合わせフォームに新しい質問が届いたら、内容を3種類に仕分けて、担当者にSlackで通知する」

あなたの分解
トリガー(きっかけ)
処理(加工・判断)
アクション(結果)
答えを見る

【参考】こう分解できればOK

内容
トリガーフォームに新しい問い合わせが届いたとき
処理問い合わせ内容をAIで読み、「予約/クレーム/その他」に分類する
アクション分類結果を添えて、担当者のSlackに通知する

ポイント:この3つに書き出せたら、もう自動化の設計図の半分は完成です。


演習 3|削減効果を数字で示す

次の状況で、自動化によって月あたり何時間削減できるかを計算し、 クライアントに伝える一言を書いてください。

状況:受付スタッフが、予約リマインドのLINEを1件あたり4分かけて手作業で送っている。 これが月に150件発生している。

あなたの答え
計算式4分 × 150件 = ? 分
月あたり削減時間    時間
クライアントへの一言
答えを見る

【答え合わせ】

  • 計算:4分 × 150件 = 600分 = 10時間/月
  • クライアントへの一言(例):

    「いま手作業でリマインドに使っている月10時間を、自動化でほぼゼロにできます。その10時間を、お客様への対応や店内の改善に回せます。」

ポイント:「便利になります」ではなく「月10時間が空きます」と数字で言い切るのが伝わる伝え方です。


演習が終わったら、チェックテスト(test.md) で理解度を確認しましょう。


🤖 AI採点の観点(LMS用)

このセクションは、自作LMSの AI評価エンジンexercise_answers.ai_score 0〜100 / ai_feedback)に接続することを想定しています。 自己学習でも、自分の回答が次の観点を満たしているかを確認すると効果的です。

演習採点の観点(合格の鍵・3点)
演習1①A〜Eの判定が妥当(A・C・E=向く/B・D=向かない)/②3条件(繰り返し・手順固定・判断単純)で説明している/③向かない理由(感情・責任・専門判断)に触れている
演習2①トリガー・処理・アクションに正しく分かれている/②処理にAIでの仕分けが入っている/③アクションが具体的(担当者へSlack通知など)
演習3①計算が正しい(600分=10時間)/②効果を「時間」で表現している/③クライアントに刺さる一言になっている

採点プロンプト(テンプレート)

あなたは「AI入門・基礎コース」の講師です。Level 3(業務自動化の考え方)の演習回答を採点してください。

【レベルの狙い】属人業務の中から自動化できる「型」を見つけ、業務フローを分解できる
【採点する演習】{{演習番号}}
【採点の観点】{{上表の該当する観点(3点)}}
【受講者の回答】{{answer_text}}

次のJSON形式だけで出力してください。励ます語り口で、専門用語は避けてください。
{
  "score": 0〜100の整数,
  "good": "良かった点(1〜2文)",
  "improve": "もっと良くなる点(1〜2文)",
  "one_tip": "次に試すと伸びる具体的な一歩(1文)"
}

チェックテスト(練習・採点あり)

🟢 練習モード:その場で採点します(記録は残りません)。本番採点・進捗・修了証は ログイン後に使えます。

10問・8問以上正解で合格です。すべて選択してから採点してください。

Q1.自動化を考えるとき、最初に行うべきことはどれですか?

Q2.自動化と、業務改善の「標準化」の共通点はどれですか?

Q3.自動化に向いている業務の「3つの条件」はどれですか?

Q4.次のうち、自動化に「向かない」業務はどれですか?

Q5.業務を分解する「3つの部品」の正しい組み合わせはどれですか?

Q6.「毎朝9時になったら」は、3つの部品のどれにあたりますか?

Q7.「お客様のLINEにメッセージを送る」は、3つの部品のどれにあたりますか?

Q8.自動化の効果を相手に伝えるとき、使うべき表現はどれですか?

Q9.「毎月30時間の事務作業を、AIで3時間に」というコピーの正しい意味はどれですか?

Q10.良い自動化の設計として正しい考え方はどれですか?

このレベルの気づき

感じたこと・気づいたこと・分からなかった点を一言どうぞ(任意)。送信すると講師に届きます

※ プレビューでは送信できません。

本文を読み終えたら

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